PROFILE

栗栖良依(くりすよしえ)

栗栖良依

photo by Karin Vettorel

多様な世界を旅しながら異なる文化・分野の人や地域をつなげ、共創や対話のプロセスで新しい価値を生み出すプロジェクト型の創作を得意とするアーティスト。アート・デザイン・エンターテイメントの世界を横断し、既成概念に囚われない自由な発想で作品をつくる。2008年より、過疎化の地域を旅しながら「日常における非日常」をテーマに、「市民」にスポットを当て、コミュニティが抱える分断や対立の課題と向き合うソーシャルエンターテイメント作品(ソーシャリー・エンゲージド・アート)をつくり始める。2010年、骨軟部腫瘍の一種である悪性繊維性組織球腫を発症し右下肢機能を全廃する。3度の手術と8回の抗がん剤治療を経験し、障害者手帳を取得して社会復帰を果たす。2011年、象の鼻テラス(スパイラル/株式会社ワコールアートセンター)がプロデュースしたアーティストと障害者施設によるものづくり「横浜ランデヴープロジェクト」のディレクターに就任し、SLOW LABEL(現:認定NPO法人スローレーベル)を立ち上げ、クリエイティブディレクター兼理事長となる。2014年、ヨコハマ・パラトリエンナーレの総合ディレクターを務め、6年間かけて障害者の創作環境におけるアクセシビリティ改善の仕組みを開発し、「アクセスコーディネーター」や「アカンパニスト」と称したスペシャリストを育成する。その活動が評価され、2016年、リオパラリンピック閉会式・旗引継式のステージアドバイザーとなる。2019年、シルク・ドゥ・ソレイユのサポートを受けながら、日本初のソーシャルサーカス普及団体「SLOW CIRCUS」をプロデュース。2021年、東京2020オリンピック開閉会式D&I チーフプロデューサー、東京パラリンピック開会式では、コンセプト企画・演出振付・キャスティング・運営制作・コメンタリーガイドまでをアクセシビリティの視点から総合的に監修。現在は、認定NPO法人スローレーベルの芸術監督として、多様性と調和のとれた世界の実現に取り組む。TBS「ひるおび」木曜コメンテーター。第65回横浜文化賞「文化・芸術奨励賞」。

アカデミックバックグラウンド

Domus Academy Master in Business Design 修士課程修了
東京造形大学 美術学部比較造形専攻・学芸員課程修了

キャスティング・アドバイザー実績

障害のあるパフォーマーのキャスティング
ダイバーシティ等の企画や表現
撮影制作などの安全管理や専門家コーディネートなど

  • Dentsu Lab Tokyo / カンヌ広告祭「ALL PLAYERS WELCOME」 (2022)
  • オムロン太陽50周年記念式典Unlock the Future (2022)
  • WEBマガジン「SPORT×ART walk around SHIN TOYOSU」 (2022)
  • 宮本亞門「NEXTアーティスト」 (2021/2022/2023)
  • NHK「第72回紅白歌合戦マツケンサンバ」 (2021)
  • CM「LIFUL -しなきゃ、なんてない。」(2021)
  • 東京2020オリンピック開閉会式 (2021)
  • 東京2020パラリンピック開閉会式 (2021)
  • 日本財団Diversity In The Arts True Colors Festival (2016/2017)
  • リオパラリンピック閉会式 TOKYO2020旗引継式 (2016)

その他の主な活動

  • 認定NPO法人スローレーベル 芸術監督
  • 神山まるごと高専 理事
  • 東京芸術劇場 運営委員会委員
  • INACA クリエイティブコーディネーター
  • Future Concept Lab, Italy ソーシャルトレンドリサーチャー
  • フジサンケイグループ広告大賞 審査員 (2017〜)
  • 東京芸術劇場 社会共生担当企画委員 (2020〜)
  • 産経「高校生文化大賞」審査員 (2019〜2021)
  • SHIBUYA QWS チャレンジ審査員 (2018〜)
  • 横浜市芸術文化振興財団ACY クリエイティブインクルージョン審査員 (2016〜2018)
  • ヨコハマ・パラトリエンナーレ 総合ディレクター (2014/2017/2020)
  • SPIRAL SICF審査員 (2016-2019)
  • 神奈川芸術劇場文化財団 ビジョン2025検討委員 (2019)
  • 同志社大学 創造経済研究センター「包摂型アート研究会」メンバー (2018)
  • 経済産業省more than project アドバイザリーボード (2014)

主なソーシャルエンターテイメント作品

主なイベント出演 / 講演 / 講師

金沢21世紀美術館、熊本市現代美術館、水と土の芸術祭、アーツカウンシルみやざき、立命館大学、立教大学、東京理科大学、新潟県PTA連合会、横浜市立みなとみらい本町小学校、 香川県看護協会、国立リハビリテーション協会、全国社会就労センター総合研究大会、インテリア産業協会、ユニバーサルデザイン推進セミナー、JVCケンウッド、サン・クロレラ、Social Innovation Week 渋谷、MIT Media Lab Future Session、Innovative City Forumアカデミーヒルズ, Asia Cultural Diversity International Forum Busan、Arts & Disability International Conference Singapore, South America 1st International Social Circus Conference、Kings College UK, Chulalongkorn University、Lasalle College of the Arts

主なメディア掲載

Kris Yoshie Youtube channel

栗栖良依のこれまでが分かる
音声配信はコチラから!

悪性繊維性組織球腫(骨軟部の癌)から生還して10周年を記念した特別企画『ピンチをチャンスにする方法』。 これまであまり語ってこなかった、病気になってから社会復帰するまでを章立てで、お聴きいただけます。

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